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〜貴方は〜…東方Project二次創作

閉ざされ紅い部屋、
光を通さず出入りする者などほとんど居ない
だがしかし本当に孤独なのは彼女の心だった
彼女は愛されていて、それに彼女も気づいていた
しかしつまらない部屋、変わりげのない日常
それでもあの時のように壊してしまうよりはいい
楽しげに笑っていた少女は人間だった
それをうっかり壊してしまったのと同時に
彼女は自分の心も壊してしまったのか?
それを知る術はあまり無いのだが
その件以来部屋からあまり出ようとしないし
きっとあれは玩具だったから壊れてしまったのね
などと彼女は思うようになっていた

そんな時、彼女の姉が何かしたようで
見ない顔が並んでいたようだ
音なら盛大に鳴っていたので聞こえてくる
後で聞くとその来ていた者達は人間だったと聞いた
その時思ったのだ、本当にあの時の"玩具"は
玩具だったんじゃないかと
お姉様は人間に負けたらしいし
人間はやっぱりそこまで弱くない
きっとそうだ、そう思い少し館の外に出てみよう
そして人間に会ってみたい…と
彼女は過去の罪を罪でなかったとする為に
館の外へ向かった
しかし、人間には館の外に行く前に会ったようだ
箒に乗り金髪を揺らす少女、
頭には大きな帽子を被っていた
少女の名前は霧雨魔理沙、あの日来た人間の片方
魔理沙が何か言っているようだがよく聞こえない
彼女は人間である魔理沙を見て
少し気分を良くしたのか
「なんかお呼びかしら?」
そう言ったが魔理沙は呼んでないぜそうかえした
彼女は弾幕に負けた
魔理沙の弾幕はとてもキラキラしていて
明るくて暖かかった
そして魔理沙は
「She got marriedand then there were none...」
と言った
…魔理沙からすれば質問に答えただけなのだが
この事をきっかけに彼女は魔理沙に惹かれていった
彼女の名前はフランドール・スカーレット、
悪魔の妹、恐ろしい波動、
彼女は普通の魔法使いさんに恋をした
____________…_*_♡_☆_.*・゚…
「魔理沙ぁ!!!」
そう名前を呼びつつ飛びつき抱きつく
「うぉ!フラン?どうしたんだ?」
「だって魔理沙あまり来てくれないじゃない!」
そう言われ魔理沙は目を逸らす
実際紅魔館自体には来ているのだ…主に図書館に
…だが
実際盗みに入っているのであまり言えないようだ
本人は死ぬまで借りてるだけとは言っているものの
無断で持っていくので盗みと変わりない
そして今日魔理沙は丁度、盗みを見つかった所を
パチュリーに見つかり逃げてきた所だった
最もフランは魔理沙が盗みに来てるのは知っていた
「そうえばフラン、結局あの後お前外に出たのか?」
魔理沙は辺りを警戒しながら言う、
見つかったら窓を割る勢いで飛ぶつもりのようだ
「お庭にはよく出るわよ?」
「そうじゃなくて紅魔館の外、つまり塀の外だよ」
「たしか出てないわ」
そうフランが言ったのを聞き魔理沙は提案をした
「だったら私が外に連れてってやるよ
ほら、乗れよ」
そう箒に乗るように誘う
しかし今は真昼、フランは外に出れる訳もないのだ
もし仮に出るなら今見つかったら1番まずい
パチュリーに頼むことになる、
魔理沙が逃げてる事はわかったのでその案を
わざわざ言う必要は無いだろう
「今は昼だもの、灰になってしまうわ」
「それもそうか、じゃあこうしよう
今度は夜に来るからその時は外を案内するぜ」
そう笑顔を言う魔理沙、
それをフランは嬉しそうに聞いていた
と、その時
「魔理沙ぁッ!!!!
今日という今日は本を返してもらうんだから!
………ゼー…ゼー…」
と、息を切らしながらパチュリーがやって来る
それに気づき魔理沙は
「おっと、もうお出ましか、じゃあな!」
そう窓から飛び出していったその姿に手を振るフランと
泣き叫ぶパチュリー。
「むきゅー!!!!」
[水平線]
「魔理沙…まだかしら?」
フランは部屋でぬいぐるみを抱きながら
魔理沙を待っていた、
なにせあれ以来魔理沙が来ない
そして…この寒さ、もう春が来てもいい頃なのに
そんな事を思っていたらやはり異変だったようで
少し待っていたら
魔理沙と霊夢が解決したそう、
近々博麗神社で宴があるそうだ
フランはそれを聞きもしかしたら魔理沙と会えるかも
そう思ってレミリアにお願いし
美鈴と一緒に行動する事、
大人しくしている事を条件に
宴に行けることになった
しかし…
「魔理……」
話しかけて途中で止まってしまった、
理由は金髪青眼の赤いカチューシャの子と
ととても仲良さげに話していた
その楽しげな姿をみておもわず戸惑ってしまった
何故?
あの笑顔は私見たことがないの
あんなに楽しそうな笑顔…
「美鈴…帰る」
「え!?いいんですかフラン様!?
だってあんなに楽しみにしていたじゃないですか」
フランはそれから黙り込んで
美鈴から日傘を奪うと紅魔館に帰ってしまった
春雪異変の後の次の異変、永夜異変は
魔理沙とアリスが解決したようだった
フランはそれを聞きとぼとぼと地下へ
それからというものの
フランは外に出るのを再び嫌がるようになった
[水平線]
「フラン、今日は面白い物があるのよ」
そうレミリアが声をかける
しかしフランは
「そう、私忙しいの暇なお姉様1人で楽しんで」
と返した、するとレミリアが
「フラン!貴方は魔理沙が
来ないと思っているかもしれないけど
それは来ないんじゃなくて、
貴方が行かないからよ!
…魔理沙なら今日も大図書館に来てたわよ」
そう言って立ち去って行った
その後フランは考えていた、
『貴方が行かないからよ!』
脳内に響く声、あいつはなにも知らないじゃない
私の事なんて興味ないのに…急に来て急に怒鳴って
何がわかるのよ
力を込めたせいで舞う綿すら気にせずに
天井を見つめつつ寝っ転がっているフラン
こうしていても、意味が無いことぐらいわかるのだ
けど、どうすればいいのかわからない
そんな時だった
「悪い悪い!遅くなってごめんな、フラン」
魔理沙がやってきたのだ、その顔を見ると
弾幕に被弾したのか怪我をしていた、
「魔理沙…大丈夫?その怪我」
「ん?怪我…そうえばさっき被弾しちまってな
いやぁ、レミリアってあんなに凶暴だったか?
急に撃たれたぞ」
そんな少し陽気な魔理沙との会話に
フランは笑みを浮かべ
「だって姉妹よ」
と返したのであった
しかし…
「よし、私はもう行くよ元気そうで安心したぜ」
そう言われた
…魔理沙もやっぱり私の事キライかのかな?
フランはどうやら涙を浮かべていたらしい
魔理沙が慌てて話しかける
「あー…大丈夫…か?」
「大丈夫よ…」
そうフランは答えたがどう見ても拗ねている
このまま放っておくと
またレミリアに出オチ弾幕されるな…と
魔理沙は思った
だから、魔理沙はフランの頬を摘み
「大丈夫じゃないだろ?」
と言った、フランはそれに少しクスッと笑う
そしてフランは魔理沙に伝える
「ねぇ魔理沙、箒に乗せて
外を案内してくれるんじゃなかったの?」、と
すると魔理沙は驚いて言う
「フランもしかして
そんなに私の事嫌ってないのか?」
そう言われフランは何が何だかわからない
しかし聞けば簡単にわかった
[水平線]
宴の日、
久しぶりに再開したアリスをおちょくっていたら
フランが来たな…と横目に見ていた魔理沙、
しかし魔理沙を見るなり美鈴に話しかけ
日傘を取って帰ってしまったっきり
「魔理沙、あんたなんかしたんじゃないの?」
と、ついでにアリスがそんなことを言ったんで
魔理沙はフランにいい迷惑、と思われたのかと
フランの部屋ら辺に行くのを避けていた
実際はアリスをおちょくっている魔理沙が
とても生き生きしていたのと
アリスと異変を一緒に解決したせいで
ショックで引きこもっていただけなのだが…
[水平線]
その頃、半分原因のアリスは…
「クシュンッ……おかしいわね…もう春なのに
花粉症かしら…?」
と、人形達とお茶会をしていた
[水平線]
「わぁー!凄いすごーいッ!綺麗ね、魔理沙」
「だろ?もう少し飛ばすからしっかり捕まってろよ」
今フランと魔理沙は雲の上、満天の星空を眺めつつ
結構なスピードで箒に乗って飛んでいた
しかしその夜空は乱れて姿を変えたりせず
彼女達の目に美しく映っていた
[水平線]
その日から
フランと魔理沙は再び仲良く話すようになった
そしてそんな日々の中、フランは気づく
『私魔理沙の事好きなんだ
…ううん…これはもっと特別な…』
そう思いつつボーッとしていたフランに
「それでさー…って大丈夫か?フラン」
と魔理沙が言うと
「えぇ!もちろん、魔理沙が居るから
最近調子いいモン、ね?もっとお話聞かせて」
と答えたフランの頬は少し赤らめていた
しかしそこは鈍感な魔理沙
「…熱あるんじゃないか?
吸血鬼でも風邪って引くんだな」
と冗談交じりに言う、そう言われフランは
もー!と怒ったふりをするが、
1つ間を開け2人とも幸せに笑うのであった
[水平線]
それから数年たった頃
フランはさほど変わらない見た目で
魔理沙は見た目が少し大人びて
「魔理沙、あのね…」
そうフランが切り出す
「ん?なんだ」
「私魔理沙のお嫁さんになりたいの!!!」
そう照れつつフランが言うと、
魔理沙は笑いこけた
「私のwお嫁さんってwww
こんなんでも…私は女なんだぜwwww」
途中から床を叩くぐらいには爆笑している魔理沙
しかしフランは不思議そうに
「何でそんなに笑うの?
なんで女の子同士じゃダメなの?」
そうフランが尋ねるものだから
魔理沙は再度爆笑してから答えた
「いやぁー悪い悪い、
あまりにも予想外だったから
普通は男と女が付き合うもんだろ
まぁ女同士がダメって訳じゃないが
…幻想郷だしな」
「だったら笑わないでよー!」
そう言われて魔理沙は少し考えて
ダメな理由をあげた
「だって…子供出来ねえぞー?」
しかしフランが
「なんで子供が出来ないの?」
と言うので魔理沙は
「コウノドリが男女じゃないと
夫婦だってわかんなくって連れてこないんだよ」
とフランに言った、
するとフランは
「ふーん…ま!別に子供なんていらないけどね
魔理沙とずっと一緒に居れたらいいもん」
と無邪気に笑って見せた、
それを聞き魔理沙は笑い返してから
1つ咳払いをして言う
「それにいきなり結婚、ってのはおかしいだろ」
「?」
魔理沙は息を1つ吸い
「彼女、だろ?…よろしくな、フラン」
そのセリフを聞きフランはフリーズしたが
意味を理解すると魔理沙に抱きつき言う
「!…魔理沙大好き!!!」
それからフランと魔理沙は幸せに暮らしていた
そんな日々が続いたそれまた数年後
フランはさほど変わらない見た目で
魔理沙は大人びて
「魔理沙、そういえば」
そうフランが切り出した
「ん?なんだ」
「私魔理沙のお嫁さんになりたいの!!!」
そう照れつつフランが言うと、
魔理沙は遠くを向きながら
「フラン、もう少しだけ待ってくれ」
そう言ったフランは困ったように悲しそうに問う
「なんで?」
「いやぁー悪い悪い、
まだフランと一生一緒に居るって言えないからな
死ななくなるまで少し待ってくれ」
と魔理沙は言った
「だったらいいじゃない、
家族になるなら魔理沙の事吸血鬼に出来るもの」
魔理沙はそう言われて答えた
「駄目なんだよ、それじゃ
私は私の力で…だから信じて待っててくれ」
「ふーん…じゃあ待ってる!
だから一緒に今日は出かけよう?」
「そうだな〜」
[水平線]
それから数十年たったある日の事
部屋には冷たい風が吹いた
毎日笑顔を重ねる度に当たり前になっていた
ずっと一緒だと思ってた
けど待っていた現実は違った
魔理沙は遠い遠い場所へ行ってしまったのだ
私が向かうならもっと遠い場所
私はたくさん壊してしまったからだからね、
魔理沙に言いたかったこと遅くなったけど言うね
ずっと言いたかったから
私のはそっと冷たい唇に口付けた後言った
「Marry me?」
もうずっとに一緒に居たいって言わないよ
だから………
2020/08/23 20:29更新 / サラダ丸/蕾 咲来

■作者メッセージ

予想以上に長くなってしまいました(´・ω・`)


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