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きのこたけのこ戦争(仮)

銃声が響く、
僕らは何度繰り返すのだろう?
横には倒れた味方、向かいには銃を持ち震える敵
僕はそっと敵の事を撃ち抜き
ここに立つのは僕だけになった
もう数え切れない程死んだんだ
けどまだ終わらないんだ
きっかけはただの好みを話し合う場だったじゃないか
日がもうすぐ沈む
あいつはこの戦争の事、どう思っているのだろう
首に吊るしたペンダントに手を当てそっと写真を覗く
そこには昔、たけの子とすぎの子と撮った僕が居た
あの頃に戻れたなら、
何度思ったことだろう
けれど戻れることはなかった
息のある味方を連れ基地に戻ると
みんな疲れきった顔で座っている
すると1人が
「もう俺たちは戦えねぇよ、いつになったら…」
そう言いかけた
しかしそう思っているのは
自分だけではないとわかっているのだろう
言を繋げることは無かった
その翌日の事だった
お偉いさん方が選挙をすることにしたらしい
やっと終わると思ったんだ
けど終わらなかった
選挙はたけのこのヤツらが勝った、
が、諦めない、愛せないバカが居たんだ
戦争はまた続く
そんなある日だった
「こんな戦いうんざりだ!!!!」
1人が怒声を上げた
彼は翌日、アルフォートへ旅立ったらしい
そしてその彼を筆頭に、何名も、
きのこたけのこ敵味方問わず
違う勢力へ着いて言った
もう何もかもがグチャグチャだ
第3勢力はどんどん力を増して行った
けどそれは案外、終わりを求める僕には喜ばしい事だったらしい
第3勢力の圧力により、この戦争は終わりを迎えることになった
1人1人が本音を言った結果だった
焼けきれた丘に僕は寝そべって空を見上げる
「おわっ!!?」
声を上げたのは僕だった
理由はと言うと、たけの子が立っていた
僕の兄弟だったたけの子だ
「久しぶり、兄ちゃん」
「あ…あぁ」
まるで時が戻ったようだった
辺り一面は戦後の荒んだ世界なのに
本当に必要だったのは彼と話す時間だったらしい
「あの頃はよくバカやったよなぁ
…すぎの子も負けないぞ!って張り切って」
「ほんとだな、あいつ…元気にしてんのかな」
しかし僕の言葉を聞いてたけの子は言葉を詰まらせた
「実は…さ…あいつ…もう居ないらしいぜ…」
脳内に衝撃が走った、いや、当たり前なのだ
むしろたけの子と再開したこと自体が奇跡だった
けど…あまりにも、受け入れるのは突発過ぎた、
たまに見かけたりしたから、
あいつが僕らを止めようとしている所を
あまりにも遅かったんだろう
「何くよくよしてるの?」
そう声をかけられた、聞き馴染んだ声だった
「すぎの子!!!?」
そこには半分機械になったすぎの子が立っていた
「実はさ、俺、もう一度やり直したいと思って
兄ちゃん達と同じ舞台に立ちたくて
…俺、強くなったよ」
しかし、幻のようにすぎの子は消えてしまった
けど風の噂に聞く、彼は変わり変わって今も生きていると
2021/02/23 18:58更新 / サラダ丸/蕾 咲来

■作者メッセージ

ちなみにアルフォートはブルボン。


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#きのこたけのこ戦争 #擬人化