連載小説

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エピソード03「あなた達がいていい町じゃないわ。」

みたま「それじゃあソウルジェムに触れるわよぉ?」

ツッ

みたま「リラックスしてぇ…もう少し…ふかーく…」

パァッ

みたまさんがソウルジェムに触れるとソウルジェムは光を放った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いろは『……また、あの子の病室?』

私の夢によく出てくる女の子の病室は前より鮮明に見えた。もちろん辺りを見渡すとそこに女の子はいる。

??『ーーーーーー。』

いろは『やっぱりあなたの病室なんだね。さすがに私も覚えちゃったよ。』

??『ーーーーーーー。』

女の子は笑顔で何かを言っているようだけど私にその声は聞こえない。

いろは『ごめんね、もう一度言ってもらっていいかな…?よく聞こえなくて。』

私がそう言うと女の子は下を向き悲しそうな顔で何かを呟く。傷つけるつもりはなかったんだけど…

いろは『ご、ごめんなさい…ちゃんと声が聞こえないだけで…だからそんな悲しい顔しないでよ…ねぇ、あなたは誰なの?あなたと私はどこかで会ったことあるの?』

私のその言葉を最後に女の子は笑顔になって私の目の前から姿を消した。

フッ

いろは『行かないで!!待って!答えてよっ!ねぇっ!?あなたは…あなたは私の何…!?』

夢に出てくる女の子を見るたびに私は愛おしく懐かしい気持ちで胸が締め付けられた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いろな「…………。」

みたま「どう?体の調子は、いい感じかしら?」

いろは「はい、さっきよりもずっといい感じです。何だか体が太陽にあたってる時みたいに温かいです。」

みたま「それなら成功ねぇ。」

みたま「最初は体がだるかったり違和感があると思うけど暫くすれば少しずつ馴染みはじめるわ。」

いろは「はい、ありがとうございます!」

カイリ「良かったですね!環さん!」

いろは「うん!」

みたま「……………。」

?みたまさんが少し気がかりそうな顔をしている…

カイリ「どうしたんですか?」

みたま「ええ…ちょっと…」

カイリ「?」

みたま「ねぇ、いろはちゃん。」

いろは「はい?」

みたま「私ねソウルジェムに触れるとその人の過去が見えるの…」

カイリ・いろは「過去…?」

みたま「だからね、いろはちゃんの過去も見えたわ。」

いろは「っ!」

みたま「勝手に見てしまってごめんなさい。でも、誰にも言わないからひとつだけ教えてほしいの。」

いろは「なん…ですか?」

みたま「いろはちゃん…あなたは一体何を願ったの…?」

いろは「え?」

カイリ「願い事?」

みたま「えぇ、カイリくんは分からないけど私達“魔法少女„は契約するときに叶えた願いよ…覚えてる?」

ああ、そういえば僕も魔法少年になる前“キュウべぇ„が言ってたな。……あれ?

いろは「はい、もちろんです!私は…私は…あれ?願い事…私の…」

次の瞬間私の頭の中にまた女の子の悲しそうな顔が浮かびあがった。

いろは「うっ…!」ドサッ

カイリ「環さんっ!?環さんに何したんですか?!」

みたま「な、何もしてないわ。」

いろは「(また、どうして…!!)」ハァハァ

みたま「ごめんなさい…苦しめる気はなかったの…」

カイリ「環さん、大丈夫ですか?」

いろは「う、うん…平気…」フラッ

カイリ「待って下さい!どこに行くんですか?!」

いろは「カイリくんも見たでしょ?“小さなキュウべぇ„」

カイリ「はい、砂場の魔女の所で見ました。」

いろは「あの小さなキュウべぇは私と何かがあるのかもしれない…だから…」

ガチャッ

カイリ「ダメですよ!まだ外に出たら!!」

ガシッ

いろは「離して…見つけなきゃいけないの…」

環さんは僕の手を振りほどき外に出ていった。

ももこ「しまったぁぁぁぁ!!」

カイリ「どうしたんですか?!」

ももこ「今、出ていったら絶対“アイツ„に襲われるぞ!!」

カイリ「“アイツ„??」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハァハァ

あの小さなキュウべぇを見てからだ…知らない女の子の夢を見てその度に胸がざわめいて…けど今は何故か愛おしくなって…だからもう一度小さなキュウべぇち会ってハッキリさせたい!!どうなるかなんて分からない…でも、あの夢がなんなのかハッキリさせなきゃ!

いろは「あの魔女は…どこ?くっ、魔力が薄くなってる…早くしないと手がかりが!」

タッ

私が一歩踏み出すと後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。

??「待ちなさい。」

いろは「っ!!」

??「やっぱりももこの所にいたのね。」

この人…ももこさんの事を知ってる。

いろは「ごめんなさい!今、急いでるんです!」

タッ

私が走りだそうとすると見知らぬ女性は水の魔法で作った武器で私の動きを止める。

??「私は“待ちなさい„と言ったはずよ?そんなに通りたいなら私を倒してからにしなさい。」

いろは「どうして…」

??「あなたが一番分かってるでしょ?魔女の結界ないで無様にやられたんだから…」

いろは「やっぱり…あの時の…」

??「そう…まだ意識があったのね。覚えてるなら話が早いわ。邪魔が入ったおかげで遅くなったけど…」

パァ

??「今なら心おきなくあなたを町から追い出せるわ。」

いろは「町から追い出す?」

??「そう、あなたは私の前で証明してしまったから…いえ、もう1人いたわね。」

カイリ「……環さんに何をしようとしせるんですか?」

??「あなた達がこの町で生き抜く実力がないからこの町から追い出そうと思ってるのよ。」

カイリ・いろは「っ!!」

??「さぁ、自分達の町に帰りなさい。」

いろは「……嫌で「何なんですかっ!?」っ!?」

カイリ「あなた誰ですか?!初対面の人に攻撃しようとか頭可笑しいんじゃないですか?!失礼すいませんけど!」

??「…まだ何もしてないわ。」

カイリ「“まだ„なんですね!これからするつもり…ぐっ!!」ドスッ

いろは「カイリくん?!」

??「ちょっとうるさいから黙っててもらうわ。さぁ、彼を連れて自分達の町に戻りなさい。」

いろは「嫌です。私は目的があってこの町に来たんです。」

??「だから何だと言うの?目的も果たせずに死にたいの?」

いろは「でも私、調整屋さんにソウルジェムをいじってもらって…だからもう大丈夫です。」

??「また、ももこのお節介ね。」

いろは「だから通して下さい!」

??「じゃあ、あなたの強さを私に証明してみなさい?この町で生き抜いて行けるか私の目と腕で判断するわ。」

折角あのキュウべぇを見つけたのに…こんな所で…

??「さぁ、退くなら今のうちよ?」

パァッ

??「………っ!あなた気が弱そうに見えて結構頑固なのね。」

いろは「人を見た目で判断しないで下さい…。」

??「覚悟はできた?それじゃあ行くわよ。」

ダッ

いろは「(速いっ!)」

??「あなたの実力はその程度?」

ガッ

いろは「くぅっ…!」

ドシュッ

いろは「はぁ…はぁ…」

??「…所詮は付け焼き刃ね。魔力を強化した所で実力は到底私には敵わない。ハッキリ言ってあなたは“弱い„。この町じゃやっていけない。」

いろは「………っ。」

??「さぁ、帰りなさい。」

いろは「私は…帰れません。」

??「まだ言ってるの?」

いろは「私は小さなキュウべぇを探してるだけなんです。」

??「“小さなキュウべぇ„?」

いろは「せっかく見つけたのに…何で邪魔されなきゃ…」

??「………!」ゾッ

何?今、この子から感じた違和感…魔女や魔法少女とも違う…

いろは「何で…何で…何でっ!!」

??「ちょっ、落ち着きなさっ「うるさいっ!」ぐっ!」

いろは「私は小さなキュウべぇを探してるだけ…あなたは何も関係無い…どうして邪魔するの?何でそんな酷い事を言うの…?関係無いでしょ?」

??「関係無い…そうね。……あなた小さなキュウべぇに近づけるの?」

いろは「今、その話関係ある…ぐっ!」

フッ

??「ちょっと?!」

いろは「…お願いです…通して下さい。」

??「しつこいわよ。」

一体さっきのは…?一瞬右目だけ瞳の色が変わったように見えた…

いろは「小さなキュウべぇを…」

??「いい加減諦めなさいっ!!」グアッ

いろは「………!!」
2020/05/15 18:47更新 / 夏倉 天
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■作者メッセージ

最後まで読んで頂ありがとうございます!今回も長くてすみません(汗)今回はオリジナルの展開(?)と漫画の世界観を混ぜさせて頂きました!

そういえば今日動画で「眼鏡を外したら可愛いキャラ」というものを視聴していてそしたら最後の方にほむらちゃんが出てきました!それで私、思いました!いろはちゃんの眼鏡姿が見たい!!なので自分で描きます(笑)

次回も頑張りますので引き続き宜しくお願いいたします!それではまた!さようなら!


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